今日は西郷隆盛が生まれた日らしい

今日は、西郷隆盛が生まれた日(1827)。西郷さんといえば国民的英雄。でも靖国神社には入れて貰っていない。
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C111252006/E20051207111408/index.html

西郷隆盛といえば明治維新の立役者ですね。司馬遼太郎の本とかで色々と江戸幕府が倒れるまでの過程を知ることが出来ます。高校生の頃とかこれでもかって位覚えてたなあ。
今となっては欧米に対抗するための国家体制を確立するための政権の大規模な移譲が比較的スムーズに行われたというのしか覚えてないっす。その意味で、「翔ぶが如く」とか、「竜馬がゆく」とかは細部まで書いてあって面白いけど、「最後の将軍」が一番この時代のアウトラインをコンパクトにまとめてある気がする。まあ「竜馬がゆく」は男の子が好きそうな物語だよね。そのまま大人になっちゃうのもどうかと思うけど。ということで、俺的には、「最後の将軍」がお薦めです。
何より歴史上ただの人から神様になったようなのは沢山居るけど、近代以前で最高権力者だったのが降ろされてその後も生きてるっていうのはあんまし例がない。まあ徳川慶喜はただの人になっちったけどな。その意味では昭和天皇も希有な例ですね。
それで西郷隆盛といえば俺の中では西南戦争のイメージです。
まあ西南戦争の原因は教科書的には征韓論を唱えた西郷隆盛がそれを否定されて不貞腐れて鹿児島に帰って、意趣返しに一発やってやったっていうのなんでしょうね。
でもそれだと上野公園に銅像が建ってるのが説明できない。まあ上のネタ元の様に靖国神社には祀られてないみたいだけど。それでも逆臣をその時代の都市の栄えてる場所の目立つ所に建てるなんてない訳で、明治政府なりにそれなりに恩義があったんだろうと考えるのが妥当です。
じゃあ西南戦争で何が出来たかというと、不平士族を根こそぎ刈り取ることが出来たっていうのが一番だと考えられます。確かに金は掛かったけどな。それ以前に秩禄処分*1廃刀令でそれまでの官僚階級だった武士が全員無職になっちまってそいつらが反乱を起こすのは必至な訳です。実際西南戦争以前にも色々と反乱はあった訳で。そして西郷隆盛が下野すれば維新の功労者が政治的意見の違いから政権から離れれば何かやるんじゃねっていうことでそこには沢山不平士族が集まる訳で。
でも恐らく西郷隆盛の考えとしてはここで反乱を起こしてうっかり官軍に勝っちゃうと国内はカオスになるので、何が何でも負けないといけないというのではなかったかと邪推してみる。これで反乱を起こしそうな奴を根こそぎ潰しておこうというようなの。実際に西南戦争が起こる前まで反乱軍側に不利になるような事件が起こってても未然に防ごうという意志は見られないし。それでまあ結果的には49対51の戦いを延々と繰り返しながら結局負けた訳ですが、結果的にはもうなにやってもひっくりかえんねーっていうのが証明された訳です。これによって国内的な大きな問題が一つ片付いた訳で。事実これ以後大規模な反乱は起きてないし。ということから山県有朋西郷隆盛に頭が上がらないんじゃまいか?とかたまには日本史ヲタだった頃のことを思い出してみるテスト。

http://ja.wikipedia.org/wiki/西郷隆盛
http://ja.wikipedia.org/wiki/西南戦争

*1:「ちつろくしょぶん」。幕府や藩から支給されてた給料を明治政府が肩代わりして払ってたのを止めますというお話。