何でも日本に居る中国人が日本人が中国の歴史を良く知っててビビることがあるらしい。
何でそうなるかってそれは中国様はとっても偉いからです。夏王朝時代から偉大なる威徳で周辺の蛮族を従え華夷秩序に編入して支配して来たからそりゃもうとっても偉いのです。アジア地域が悠久の平和のうちに繁栄してこられたのも(ryみたいな感じ。なので、日本みたいな中華帝国の周辺諸国にとっての歴史といえば、中国様の歴史+自分の国の歴史なのです。だって主は中国様なんだから当たり前じゃないか。因みに高校の世界史は白人の歴史と中国の歴史。
そんな話はいいとして、日本の場合は古代史の発見と文献の照合が中国の歴史書*1によって行われてきたことがあるのとか、上代以前では政治的な制度も中国のものを参考にしてるものが多く、影響をかなり強烈に受けてるから歴史の授業を通じて知ってるっていうことなんじゃないでしょうか。
それにしても日本という国のそれとない形ができて、体制ができたらしいという記述が魏志にある訳だけど、それって三国時代で、中国にとってみりゃ夏、殷、周、春秋戦国、秦、漢、三国と7つの時代を経て、6回の体制の変化*2を経験してる訳で、日本なんてそれに比べりゃひよっこみたいなもんです。日本の歴史も決して短いという訳でもないんだけどさ。それでもすぐ隣にそんだけのもんがあると相対的に短いと感じるわな。なんたって相手は中国四千年の歴史だからな。世界帝国はローマとかモンゴルとか色々とあるけど、その帝国が滅亡した後も同じ地域に同じオーダーの存在感を持ってべつの王朝が存在し続けてるのも中国だけな訳で、それを考えれば正に圧倒的な存在感です。アメリカとかロシアなんて中国の凄みに比べりゃカスみたいなもんだと個人的には思う。しかも何がビビるって、前の王朝が滅んでも速やかに新しい勢力が同じ領域を占有して、勢力を持ってしまうのが凄い。普通一回廃れたら、そのまま復活しないことが多いんだけどな。ギリシャとか、エジプトとか、ローマとか、モンゴルとか、イギリス*3とか国としては残ってるけど、大国って言う程ではない。大国ではあるけど、超大国には返り咲いてないし。因みに、この4000年というのはポエムな部分も考慮するとそれはそれでガチです。あとはそれ以外にも貿易関係も江戸時代に入るまでは散々儲けさせてもらってたらしいしな。何だかんだいって密接な関係にあって、一方的にたかってた時代もある訳だから。
それに対して中国にとっての日本なんて近代以前はその他その1くらいだった訳だから中国人が日本のことを知らなくても当然なのです。何たって世界に冠たる中華帝国の国民が周辺の夷狄の歴史とか文化なんて知ってる必要はないのです。今はたまたま目立つ隣国になってるから日本が目立ってしまってるだけということなんでしょうね。そういうことで日本もつくづく出世したもんです。