飯豊山行1日目(8月8日): 東京から川入りへ

諸般の事情で車で行くことにしたので、安直に会津若松まで車で行って、そこから登山口の川入までいってって考えて、首都高のって、常磐道を北上して、磐越道を西へ向かった。何か学生のときにスキー行くので何度かとった記憶がある。
あの頃に比べれば低燃費を心がけてるので、ゆっくり気味。途中猪苗代湖磐梯山が奇麗に見えた。
そこから会津若松のインターまでは15分くらい。まあ近いと言えば近い。
で、会津若松の駅前に一日300円でくるまとめられる駐車場があったので、そこへ駐車。ちなみにその時点で午後4時で、段取り割る逸すみたいな感じ。さらに、まだ行動食と日焼け止めを買い忘れたので、コンビに行ったりしてたら時間が地味に削られた。困った。
会津若松から磐越西線に乗ろうとしたら、山都まで行く電車は1時間待たないとなかったので、喜多方まで行く電車に乗った。ちなみにこのとき午後5時。どう考えても山の麓へ行こうっていう人間のする行動じゃない。良くない。因に、電車が、電車だったか汽車だったかは記憶が定かではないけれど、磐越西線は電車だった気がする。気動車の音はしなかったかも。また、電車のドアあけるのは、ドアの脇のボタンを押すのがデフォルトで、東北に来たのを実感する。あれを初めて見たときはカルチャーショックだった。電車が駅に着いてもドアが開かねー何これって。まあ東京の方の電車でも冬場はああすると空いてる電車は快適かも。
そして喜多方について、ラーメンでも食おうかと思ったものの、その日はキャンプ場へ着くのが目標ってか、そうしないと困ったので、しょうがねーからタクシー拾ってみた。喜多方から川入って無茶ぶりだよなあと思いつつ、タクシーの運ちゃんに話しかけてみた。で、でだ、チャラリーマンとしては価格交渉は是非いるよなと思ったんだけど、そもそも川入まで行くというハードな仕事を振るのだから手心加えるべきと思ったのと、タクシー会社が一社独占な上に、流してるのもないし、どうやら社内で協定のようなものが結ばれてたらしく、あんまし交渉の余地はないっぽかった。で、10k。タクシーの運ちゃんは東北弁のよく喋る運ちゃんだった。


川入についたら、そこから徒歩一時間の登山口のキャンプ場へ行くのだけど、タクシーから降りたところで、虻がタクシーの周りに200匹くらい集ってた。虫嫌いな俺様もうこの時点で涙目。タクシーの運ちゃんが言うにはあったかいところに集ってくるとか。
で、俺様はもともと蚊にも食われやすいので、もうこれでもかってほど刺される。つか、虻って人の血液を吸うんですね。知らなかった。蜂と同じように攻撃のためだと思ってた。下山してすっかり虻がこの世の生き物の中で一番嫌いな生き物になってからウィキペってみたら吸血性って書いてあった。
人の血を吸って、その上痛いし痒いってどういう嫌がらせだと。本当に虻って地上最悪の生き物だ。まだ痛くも痒くもなければ血の1ccも吸わせたろうって思うのに、痛いし痒いとか、愛がない。良くない。
そして、タクシーから降りた俺様は血を持ってる生き物だってのが分ったらしく、ずっと20匹くらいに集られながら歩いた。虫嫌いだし、音が不愉快だし、痛いし痒いし、荷物重くて身動きが鈍いしで最悪だった。ので、たまにザック放り投げて虻から逃げたりしてとかした。でもまたザック以て歩き出すと虻が集ってきた。マジで嫌いだ。今回の山行で一番つらかったのは下りと、ここのキャンプ場へ行くまでの道のりだったのかもしれない。
そして道中口や耳の中に虻が入ってきたりして、一人で虻にけんか売りながら歩いた。泣きそうだった。虫に向かって、てめーやんだったらタイマンはれやこのくそったれがーとかいって通じる訳がない。そして川入のキャンプ場へ着く頃にはすっかり体中虻に虻に刺されまくってすっかり険悪な気分になってた。テント張るにもメシ炊くにもいちいち虻が着いて回った。そしてこれが下山して小国駅へ着くまでの長い長い虻との付き合いの始まりでもあった。小国駅へ降りて暫くの間虻の羽音に似た音に対してすげー敏感になった。もう虻なんて嫌いだ。

8月8日の行程
川入-川入のキャンプ場:徒歩1:10(コースタイム50分)