俺なりのプレゼンの技法

俺が発表するときに心掛けてるものを幾つか。

  • 文章は2行まで
    • 文章は5行を越えると読む気を無くすとかいう説があるけど、俺は2行が限界だと思う。そもそもスライドに映し出された文章なんて読む気しないし。
    • 文章を書くのはイントロとまとめくらいかな。
  • 箇条書きの項目も5つまで
    • 何から何まで箇条書きにするのもいくない。それよりもスレッド構造を作って、
      • こういうふうにして細分化するのが良いと思われます。
  • っつーか文章は書かない、成る可く文で
    • あれだ、レジュメの中で太字にしたいようなセンテンスを箇条書きにまとめるってことで
  • 実験なり、計算なりの結果が沢山あったとしても本当に特徴的なもの以外は載せない
    • 時間は限られてるんで、全部載せようとしない方が案外分かり易い。自分的には物足りない位が人が見て丁度いい感じ。
  • 最後に、文字ばっか書いてあるスライドなんて誰も読まないっすよ

あとSteve Jobsのプレゼンが分かり易いっていうけど、あれってキーワードをスライドに5つほど載せて、それぞれの項目について説めするっていうスタイルをとってるんだよな。
あとはまあ何でしょうかね、プレゼンでこんなの見せられたら俺は速攻で寝に入りますよっていう例を示しておこうか。

  • 文章がやったら長くて、しかも発表者がそれを棒読してるプレゼン
    • そんなプレゼンに発表者は要りません。事前に台本を何かに録音しておいて、当日はそれを再生するのが良いでしょう。っつーかこういう発表を結構見るんだけど、豆腐の角に頭ぶつけて死んでこいやって感じだな。一番眠り易いプレゼンですね。
  • 起承転結が上手いこと付けられてないプレゼン
    • なんつーか、発表というのは芸術とか文学ではなくて、自分の意見を知らしめる場な訳だから、ネタを振って問題提起をして、それに対する解法を提示し、まとめなければいけないわけですよ。なので、問題点が何で、それをどういう方法で解決しようとして、上手くいったかいかなかったかを整理してみるのが良いでしょう。
  • やったことを大量にスライドに張り付けてるプレゼン
    • 確かに頑張ったんだろうが、何から何まで出そうとしても発表の時間は限られてるし、聞く方の集中力も切れるので、その研究の結果の中で特徴的だと思われる結果を大々的に押し出して、その他はまあ無くても良いでしょう。個人的に一枚のグラフに線を5本以上引くと見る気を無くします。一枚のスライドに大量に絵なり写真なりを張り付けるのも最悪です。そんなに沢山絵を張り付けても遠くから見たら斑ら模様にしか見えねーっつーの。
  • 前振りがとても長いプレゼン
    • 本題に入る前に眠くなります。っつーか背景を延々と語られても聞いてる方は全部を一辺に理解できるわけではないので、聞いてるうちにピントがボケて来ます。なので、hogeが社会的、工業的、あるいは学問的に問題になってて、そのためにhogehogeが必要だから、hogehogehogeについての研究をしました程度にするのが良いでしょう。

あとは長いんで、読みたいって人はまさか居ないでしょうが、どうしても読みたい場合は、「続きを読む」をクリックして下さいませ。
ということで、下の方はあんまし見る奴もいないだろうってことで、適当に。
基本的な方法というのは、起承転結を付けるってことだが、まあプレゼンなり論文の書き方なりそれなりの様式がある。

  • 最初に問題提起する(Research BackgroundもしくはIntroduction)
  • 自分がどういうアプローチでその問題に取り組もうとしたのか示す(Introduction)
  • その方法のさわりを紹介する(TheoryもしくはMaterial and Methods)
  • 結果を示す(Results)
  • 上手くいったかどうかを評価する(Discussoin)
  • まとめる(Conclusion)

うえの幾つかでまあ骨組みは出来たってこった。で、これで既にスライドが6枚出来る。ということで、スライド一枚一分の目安からして6分は埋まることになる。あとは適当に肉付けをして10分なり15分なり30分なり60分なりに伸ばすことが可能。
でもって、次はイントロの書き方。イントロは見る人の興味を引き付けるためのものなわけだからあまり蔑ろには出来ない。っつーか理論とか方法とかは本人が一番良く分かってるんだからそっちはそれなりに頑張れば出来るだろう。
案外難しいのがイントロ。でもこれもある程度の方法論が確立されてるんで、それに従えばそこそこのものは出来る。
これは動機付けなわけだから、何でこれに注目したのかを述べる。
述べる順序としては一般的な話から具体的な話に持ってく。人間一人で何でもかんでも問題を解決できるわけではないから、大まかに何が問題になってて、自分がそれに対して対応できるものが何で、今回はそのうちどれどれに注目したかっていうのを順を追って考えてけば自ずと出来上がる。
次に一枚一枚のスライドを作るときの目安。
基本的にスライドを使うっていうのは口頭ではどうしても説明できないことがあるから。口頭で伝えるのと文書を作ってそれを渡すのどっちが情報転送量が多いかってそりゃあ口で喋る方が多いに決まってる。だから全部口頭で伝えられるのがベスト。でもそれが出来ないからしょうがないからスライドを作って視覚的に伝達する。
ここで重要なのは、「視覚的」ということ。決してこれから口頭で喋ることを書いてはいけない。そんなもんは発表の要旨にでも書いとけ。
ということで、視覚的に伝達するということで、マンガを書く感じで絵を書いてそれを貼る。
マンガと小説どっちがとっつき易いかって、そりゃあマンガの方がとっつき易いに決まってる。だから面倒臭がらず多少のイラストを書く。イラストを添えることで実際にどういうことをやってるのかということが聞いてる人が想像できるのでこれは結構使える。
その次に、どうしても文字を書きたい場合は、本当にそれを後々覚えといてもらわないとストーリーの進行上支障を来すようなものだけ書いておく。で、そういうものは大概、語か句、最悪でも文で書くことが出来ることが多いのでなるべく短く書いておく。文章は最後のまとめでちょっと許される位。それ以外はあんまし好ましくない。
まあこんなもんかなあ。俺もそんなにプレゼンは上手い方ではないけれど、この位は基本中の基本なので。っつーかこれすらなってない発表もあるからなあ。まあどーせそんなの寝るから良いんですけどね。でも折角やったのに発表がショボいから誰にも注目されないっていうのは勿体ないよな。まあ発表は分かり易くても内容がウンコなのもあるから何ともいえないけど。あとあれだな、スライドって色々書き込むとそれなりにやった心算になれちゃうのがあれだな。でもそんな仰々しいもの誰もみねーっつーの。伝えたいことは簡潔に、もう全部口頭で伝えられる位の勢いで行くのが良いかと思われます。