偕楽園いった

一回つくばまで電車で来てもらって、そこから車。
個人的には常磐線の特急、「スーパーひたち」なりで、偕楽園の臨時駅で降りて行くのが旅情がかもされて良かろうと思ったんだけど、新しい物が好きな人たちなのでつくばエクスプレスがいいらしい。
そして偕楽園いったんですが、流石日本三大庭園というだけあって、色んなものの配置や手入れが良く行き届いてます。千波湖もいい感じです。好文亭を中心に色々とあって、周りが公園みたいになってるんですが、そこにも沢山梅が植えてあってとても良かったです。確かに梅の種類からいったら小石川植物園が豊富だし、いいと思うんだけど、やっぱ小川や池とか、庭全体の配置からしたら偕楽園の方がいいと思いました。
偕楽園というのは、字の通りに江戸時代から一般市民に開放されていたようです。欧州の庭園も歴史的には同時期に市民に開放されていましたが、同時期にあんまり交流のない場所で同じようなことが行われたと思うと面白いですね。水戸の徳川斉昭っていう人はかなり開けた人だったんですかね。それとも江戸時代のそういう階級の人がそういう高い意識を持っていたのか興味深いものがあります。
兎角茨城はヤンキーが未だに居るとか、イバ弁訳わかんねーとかDQNが多いっぽいイメージを持たれがちですが、この偕楽園をして独自の精神を育んできたっていうのをもっと世間にアピールしても罰はあたんねーんじゃねーかと思いました。日本の庭園の粋といえばやっぱ銀閣とか龍安寺とかが挙げられると思うんですが、庭園としてのある種の理念の高さや、庭に人が親しんでる感じからいったらやっぱ偕楽園は日本一と言っても過言ではないと思います。
偕楽園は気がついたら敷地の中に入ってて、好文亭に入るとき以外お金取られない。芝生があって、弁当広げて、千波湖と、その周りの梅を小山から見下ろしながら食べるっていう人が沢山居ました。こういう様はいいですね。

斉昭は、千波湖に臨む七面山を切り開き、弘道館で文武修行する藩士の休養の場とすると同時に、領民と偕(とも)に楽しむ場にしたいとして「偕楽園」と名づけた。その名の精神により当初から毎月「三」と「八」が付く日には領民にも開放されていた。この精神を引き継ぎ、日本三名園では唯一、誰でも無料で入園できる
http://ja.wikipedia.org/wiki/偕楽園

あと好文亭っていうのは藩主の徳川斉昭の勉強部屋みたいな物だったんですが、学者や90歳以上の老人を招いたとかありました。面白いですね。
そして偕楽園の中に常磐線が走ってて、臨時駅があるのがこれまた面白いです。駅降りたらすぐ偕楽園。こんだけ都市に近いところにこれだけの規模である公園っていうのもそうそうないよな。やっぱ天下の副将軍は違いますね。