中国の国鳥が丹頂になるかもしれなくて参ってるらしい

釧路市にはスケートリンクが沢山ありますが、その中の一つに丹頂リンクっていうのがあります。日本製紙クレインズのホームリンクだっけか。
俺はね、その丹頂リンクの丹頂が鳥の丹頂だというのに気がついてなかった。丹頂鶴っていうんですね。知らなかった。北海道特有の地名かなんかだと思ってたっす。
そして中国の国鳥が丹頂なんだけど、その英語名が"Japanese Crane"で、「日本鶴」だってんで参ってるらしい。中国の国鳥なのに、Japanが入るのは微妙なんだと。中国さまも大変ですね。

中国でも黒竜江省吉林省などに生息。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000141-jij-int

でもね、生息地が黒竜江省と、吉林省って、それって嘗ての中華帝国の版図に入ってたっけ?と思うのです。有り体に言えばその辺は旧満州でして、その辺りってば清王朝としては清王朝を作った女真族が住んでた所だっていうんで、立ち入り禁止になってたんじゃなかったっけ?
その前の明とかその辺りの時代は、辺境の騎馬民族の跋扈する所で、所謂中華帝国の秩序の埒外に指定されてる所だったんじゃなかったっけ?あの辺はなんだっけか。女真族とか、その昔は渤海国とかあったんだよな。渤海は日本とも交易があった気がするぞ。騎馬民族じゃなかった気がするが、結構微妙。多分唐の時代なんだけど、その頃は朝貢*1してたんだっけ。あんまし覚えてねーや。でも渤海より後に時代にあの辺に居たのは契丹だっけ。契丹の耶律楚材がチンギスハーンの参謀だったとかは何となく覚えてる。あとあの辺に金王朝っていうのがあった気がする。モンゴル帝国に滅ぼされたけど。なんにしろ中国大陸は複雑怪奇です。そしてこれらの漢字を全部書けて、時系列順に覚えてた自分にビビる。突厥とかあったな。兎に角中国史は周辺の異民族がマジウゼー。おめーら余計なことすんじゃねーって中国の王朝が滅ぼされる度に思ったものだ。
そういう訳で、現在の中国が堯舜禹の夏王朝から引き続く、中原を主な領土にする国であるとするなら、その昔は中華の版図でなかった地域の鳥を国鳥にするのはありなのかなあと。まあその中原も秦の始皇帝の時代には西安とかあの辺くらいだったのが、三国時代に大幅に広がって、今の中国から満州とか、チベットとか、ウィグルとかを除いた辺りに拡大してった訳だが。
それで国鳥については良く調べてないから何ともいえないけど。何か中国人って孔雀とか、そういう派手なのが好きそうじゃね?
って思って調べたら、国鳥も国鳥も決まってなくて、最近選んだんだそうな。随分いい加減なんだな。イメージ的には孔雀が良いんで、中国の国鳥は孔雀にしようぜ。

http://contest2.thinkquest.jp/tqj2003/60130/gai.htm
http://j.peopledaily.com.cn/2007/04/20/jp20070420_70244.html

*1:一部の方々が華夷秩序とか、冊封体制とか、朝貢とかいうのを燃料に、中華思想だとかかまびすしいですが、実はそんなに怒る程のものでもないのですよね。っつーか傲慢だとかいったってしょうがねーじゃん。中華なんだから。中華は偉いんだよ。中華は偉いから周辺の王が皇帝に貢ぎ物を持ってくるとそれを10倍とか100倍にして返してくれるのです。それが朝貢貿易です。適当にヘラヘラしてれば10倍返しにしてくれるんだから、今日のように世界中に情報が広がる前の中国の周辺諸国からすれば至極美味しい貿易のあれだったのです。因に日本は聖徳太子の時代に一度朝貢貿易を辞めてます。余りにもそのころの随がgdgdでたかる気もしなくなる位弱体化してたから。別にネット右翼の方々が仰ってるように、聖徳太子が国としての威信がどうのっていうのは、多分、ない。その後の明の時代はどうだったか勉強した記憶がないが、そんな感じ。