福岡

これまで九州って菅原道真のように島流しで飛ばされる所で、鉄も石炭も今となっては何があれで、ぷぷぷのぷーだと思ってたんですよ。なのですが、豈図らんや、弥生時代以降大陸から色んなものが渡ってきたりとか、九州の防衛に防人と統治に太宰府が設置されたり、蒙古の侵略に備えて防塁が作られたり、豊臣秀吉朝鮮出兵の出先に名護屋がつかわれたりとか昔からそれなりにホットな所だったんですよね。あとは足利尊氏とか源義経とかもこの辺まで来た気がする。
それで昔から色々とあった訳で、そこらじゅうに1000年前に立てられた神社とかがあってびっくりです。
京都だと大体500年前くらいに建てられたお寺が多く、奈良だと1000年くらい前の神社仏閣と、2000年以上前の古墳が多い感じですが、福岡は1000年くらい前の神社が多い感じです。
で、東京はどうなんだっていうとこれがまた全く思いつかないんっすよね。浅草寺くらいしか思いつかねー。あとは寛永寺増上寺くらいかなあと。どっちもマイナーだけど。あとは四十七士の泉岳寺と柴又の帝釈天かなあ。あとは府中の大国魂神社とか。そう考えると東京も歴史の浅い町だなあと。町が出来たのが400年くらい前なんだもんなあと。
食い物はというと、焼き鳥が気合い入ってて美味かったです。俺焼き鳥好きじゃなかったんだけど、美味かったです。あとはラーメンもよかった。焼酎はもとから好きだったんで、美味いのが色々とあって良かったです。あとは餃子が結構独特な形をしてた。小さめだった。
そして東京で有名な食い物っていうと、これまた全然思いつかねー。穴子とかアサリとかかなあ。すしとかもそうかもしれないが良くわかんねー。でも俺ってばにぎり寿司以外は寿司じゃねーと中学生の頃まで思ってまして、そうしたら、親父に「そんなこと言ったら関西人に怒られる」といわれましたよ。それまで押し寿司なんていうものの存在を知らんかった。
そして食おうと思ったものの食えなかったものは刺身とかもつ鍋とかですかね。
九州は魚が美味いらしいんだけど、そんなもん食ったり探したりしてる時間がなかった。あとはもつ鍋も微妙な所に行くととっても残念なことになりそうなのでチャレンジングなことは出来なかったっす。


それで俺は行く前はすんげーテンパってたんで、どこに何があるかとか全然調べてなく、その上土地勘が全くなかったのでどこに行けば良いのかさっぱり分かりませんでした。どの位ひどいかって、俺ってば博多から鹿児島本線日豊本線が出てると思ってたからな。両方とも小倉だかかららしいと知ったのは学会の一日目に博多駅でさんざっぱら迷った挙げ句のことでした。
更に博多の駅で電車乗るときもどっち方面の電車に乗って良いか全く分からなかった。何せ九州で知ってる地名なんて博多と小倉と長崎と鹿児島と熊本と宮崎くらいだったからな。そんなの荒尾行きとか羽犬塚行きとか大牟田行きとか門司港行きとか言われてもさっぱり分かりません。つーか大牟田とかプロレスラーかよと。まだ関西とかなら何となく分かるけど、如何せん大学入るまで俺の中での世界は東京とその周辺の関東地方だけだったのでそりゃしょうがねーかなあと。
それでまあ何か知らないけど適当に電車乗ったら九大の田舎の方の校舎に着きました。多分電車で10分くらい。っつーか遠いようなことが書いてあったけど、東京に比べると全然近いよ。秋葉原と新宿くらいの距離じゃねーのかなあと。ちなみに九大のでかいのは箱崎にあって、それが最近伊都とかいうところにお引っ越しするらしい。何か山の中らしい。



九大の応力研
有名らしいので撮ってみた

で、まあそれから自分の発表までは色々と計算したりしてて、気が気じゃなかった。
やっぱ発表は初日でやるか、ポスターが楽だよなあ。それから後観光できるし、酒飲めるし。


そして発表の終わった台風に痛恨の一撃を食らって、何があれで色々とだったので、最後の日は観光をしてきました。
どうやら福岡市の中心は博多ではなくて、そこから少し離れた中洲と天神の方らしいです。というのを来た日の夜に観光案内所で貰ったパンフレットで知った。それでまあ俺の中での測度は東京なので、博多から天神まで結構あるんだろうと思ってたのですが、博多からgdgdと歩いてたら15分くらいでキャナルシティに着きました。
キャナルシティは別に普通だった。まあこんなもんでそと。近くに博多山笠の櫛田神社がありました。その山車があって、でかかった。あと狛犬の代わりに牛さんがありました。このいわれは何なのかちょっと気になります。


山笠
でかい



牛さん



で、そっから河を渡るとすぐに中洲だった。中洲も歩いて5分で横断できた。何か小さい所に色々とまとまってた。で、そこは那賀川の三角州みたいな所らしかった。橋が沢山架かってました。
そこから更にgdgd歩いて5分くらいで天神に着きました。
っつーかさあ、地図見ると広そうだけど、福岡の市街って小さいよ。マジビビッた。多分上野から秋葉原くらいの距離しかないよ。
あと俺ってば九州には私鉄というものは無いと思ってたんですが、西鉄というのがあってビビりました。何かこの辺も色々と偏見に満ち満ちてます。更に行く前に地下鉄があるのを知って驚いた記憶があります。
でも福岡も大都市なんだからその位あるよなと。横浜ですら調子づいて地下鉄とか作ってるしな。あと私鉄も走ってるし。東急とか。
で、西鉄の始発は天神でした。
そこから電車に乗って太宰府に行きました。取り敢えず賢くなるようにと。そして太宰府も天神の駅から電車で30分かからず、太宰府市にあるのに遠くねーじゃんと。何か東京に居るときとスケールがちがくて微妙な感じでした。若しくは東京がでかすぎるのかもだけどな。


入り口



太鼓橋の脇の木の苔がすげーことになってます
若干キモかった



絵馬
やっぱ天神様は梅らしい
中国語とか韓国語の絵馬も納めてあった
中国語のとか最初漢詩でも書いてるのかと思ったけど、中国語だった



太宰府の本堂
人が沢山居ました



菅原道真飛梅
京都から左遷されたときに菅原道真の家の庭の梅も飛んできたとか書いてあった
1000年も言い続ければ嘘八百も伝説になるんだよなー



その後梅が柄餅食って、また天神に戻りました。
国立博物館も行こうと思ったが、時間がなかった。あとは太宰府政庁跡も見てみたかったっす。


天神から今度は地下鉄に乗って筥崎宮に行きました。筥崎宮は岩清水八幡*1と宇佐八幡と並ぶ日本の三大八幡らしい。知らなかったぜ。なので筥崎八幡って言うらしい。
で、放生会の最後の日だったらしいです。何か人間が生きるために食う殺生を供養するお祭りらしい。
行ったのは夕方だったんだけど、既に参道に物凄い勢いで人が並んでてお参りできませんでした。で、おみくじ引いて散々な無いようの末吉引いて、お箸貰って、手拭買って帰って来ました。あと屋台でラーメンと焼き鳥食いました。昼間っから飲むビールはとっても素敵でした。飲んだくれ万歳。


参道
人が沢山居ました
まだ夕方だったからか浴衣のおねーちゃんはそんなに居なかった
夜になるときっとものすげーことになるんだろーな



本殿の前
お参りすんのに時間が掛かりそうなので残念ながらスルーしました
新幹線の時間があれだったからなあ



筥崎宮は勝運の神様*2らしく、「敵国降伏」とか書いてあります
何か面白い



それでその後天神の駅前をフラフラ歩いて、新幹線の時間に遅れそうになりつつお土産買って帰って来ました。
それで実家に帰ったのですが、福岡も良い町だったけど、生まれ育った北千住の町並みとか、乗り馴れた日比谷線の駅の感じとかもそれはそれで良いものでした。はい。

*1:こっから移転したのが鎌倉にある鶴岡八幡らしい

*2:諏訪大社は勝負事の神様らしい。神道ってこういうのにも神様が居て面白いですね。