雑兵笠

何か学会のエロい人が松本のエロい人に頼んだんだかで、その学会に出た人は松本城とか、開智学校とか、旧制松本高校とか秤の博物館にただで入れたり、浅間温泉や白骨温泉に安く入れるチケットとかが束になったのが貰えました。ので、松本城に行ってきました。
松本城ね、小学生のときに行ったからどーでもいーやと思って、外から見て、中は入んなくてもいいと思ったんだけど、折角無料だからっていうんで中に行きました。普通に行こうとすると600円掛かるらしい。どういうマジックが作用したんだろうか。
それでまあはなっからバカにして掛かってたんだけど、意外と楽しかったです。
というかですね、今から思えば、城があったとしてですね、あそこに立て篭るようになったらもう\(^o^)/オワタだと思うんですよね。あと、城の壁に、石投げたり、弓射ったり、鉄砲ぶっ放したりする穴があるんだけど、あそこ避ければあたらねーんじゃねーかと思いました。
でもお城の階段は急で、やっぱ最後まで戦うという強力な意思があるのだなあと思いました。でもやっぱ松本城みたいな平城ってあっても攻撃するときの戦略的な意味合いっていうのはほぼないと思うんだよな。防御の為といったって、城に立て篭る時点で、ほぼ手勢は尽きてる訳だし、降伏するまでの時間が延びるだけな気もするんだけど、そこは援軍が来るまで待つとかなのかなあ。
あと松本城信濃の国守護大名の小笠原さんが作ったみたいですね。今は風林火山では馬鹿殿様のように書かれてるけど、どうなんだろ。確か、村上義清が真田の謀に引っ掛かって長尾影虎の所にいったところで京に逃れたんだった気がするんだけど、お城で聞いた話だと、武田勝頼が天目山の戦いで敗れた後に小笠原さんが京から松本に戻ったとかいってたなあ。あと、昔は深志城といったらしいですねと。風林火山でも深志城って出てますね。







松本城

それで、お城の中に入ったんだけど、火縄銃とかあって、面白かった。火縄銃、ウケる。デカい火縄銃とか、マジでおかしい。鉄砲の内径が2cmとかあんの。直径5cmくらいの鉛球がぶっ飛んでくのwwwマジで笑える。しかも、それをどっかに据えて撃つんじゃなくて、人が撃つの。何か猛烈な悪意を感じるwwwwww
反動とか、大層デカいだろうに、よくやったもんだ。
そして、松本城で一番ツボったのは、






雑兵笠
一緒にあった雑兵物語とか、超ウケるw

何かね、雑兵の方々が被ってた傘を雑兵笠というらしい。
そもそも雑兵っていう言葉がパラドキシカルな感じがしてとても良い。
兵なのに、雑なの。兵なのに、すっげー弱そう。
もうね、いかにも農家の次男三男が一発当てに行ったみてーなのが分かって、とても面白い。オラ、戦にいって一発当てるだとかいって、刀一振りと、この雑兵傘を渡されて、合戦のときに足軽隊長とかに、「突撃ぃぃぃいいいいいーーーー」とかいわれて、うわーーーとか言って突っ込んでって、ちょっと強い足軽の方にさっくりぶった切られたり、やっぱおっかねーとかいって引き返してきたら、足軽隊長にぶった切られたりすんの。
それで、次男が敵方に寝返ったりして、寝返らなかった三男と戦場で再会して、でも互いに敵同士だから、兄弟がガチのぶった切り合いとかしちゃうの。
とか、オラ、この戦が終わったら里に残した娘と結婚するだとかいう脂肪フラグ立ちまくりの台詞とか交わされちゃうの。もうね、雑兵物語、マジで熱過ぎです。
とか思ってったら、現代語訳が出てるらしい。
実際の雑兵物語は、雑兵の方々の戦い方とか、そういうのをまとめたもので、雑兵の悲哀を語ったものでは決してないらしい。これが江戸時代にまとめられてたんだからニポン凄い。

雑兵物語
雑兵物語
かも よしひさ (翻訳)
価格: ¥ 1,470

日本の出版物なのに翻訳なのは、この書物は江戸時代の初期にまとめられたものだかららしい。
ヤバいよヤバいよ、雑兵熱過ぎだよ。

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/50975514.html

あと、雑兵と足軽の違いって何なんですかね。良くわかんねーや。足軽の方が雑兵よりも強そうなイメージがある。
しかしまあそれにしても雑兵傘って全然防御力ないよな。あんなの貰っても、正直困るよな。麦わら帽子とかわんねーよな。
あと女鳥羽川のほとりにカエル大明神があった。







カエル大明神