センター試験の英語の長文の解き方

夜中に後輩につれられてラーメン食いに行ったら思いの外ラーメンが食えて、まだまだ俺もメシ食えるじゃんとか思った。昼間あんなにモリモリ食ったのに夜中もよく食えてちょっと感動した。もう健啖な胃袋は取り戻せないと思ってたんだ。
主にid:otonasi17590さんへ向けた私信みたいなものです。
もう俺がセンター試験なんてうけたのは10年も前のことなので碌すっぽ覚えてないけど、あの手のゲーム性の高い長文の4択とか5択を解くときの基本中の基本なので、書いとく。どーせ知ってるようなことばっかだろうけど。

はじめに: センター試験自体をそもそもゲームだと思い込む

そこそこの大学だとセンター試験の点数はあんまし反映されないし、ちょっとしくっても二次で挽回できるし、大体からして語学関係の読解力を選択で解かしたり、数学の求値問題を穴埋めで解かしたりとか、所詮その程度のものしか計ろうとしてないのだから、あんまり真面目に相手にしない方が良いです。真面目に相手にしないというのは、対策をしなくていいとか、勉強をしないということではなくて、選択問題だから使える裏技とかを使って点数をかさ上げして、実力よりちょっと上の点数をとって得しちまえってことです。
もっとも出来る人はこの手のからくりには気がついてるし、ある意味で当たり前なので、ハイレベルの戦いでは無意味だし、出来る奴はこんなことしなくても出来る。ので、まあ、真ん中から、真ん中よりちょっと上になる程度のもんかな。

本文を読み込む: 文章は読まない

試験というのは限られた時間の中でその人の持ってる知識とか、知能を使ってそれなりに正しい判断をできるかどうかというのを試すものであるから、与えられたルールの中でどんな手段を使っても正解に限りなく近いものを導きだせれば良いというようなものです。
ので、文章が書いてあるからって、それを読まなくてもおk。別にそれよんで感想書けっていう訳でもないし。大体全部読んでたら試験時間が余ったあとの見直しとか、居眠りとか出来ないし。
そういうことで、文章は読みません。
読みません。
しかし、読み込みはします。
どういうことかというと、文章を読まなくても、その文章を使って書いた人が伝えんとしたことは知ることができるということです。文章が書いてあるから最初から最後まで読まなければならないという風に決まってる訳じゃありません。当たり前のことだけど。
勿論読書という場合には文章を読むんだろうけど、別に試験では読書しろと言われてる訳じゃないから、読まなくても良いのです。ただ筆者の意図を読み込めれば良いのです。なので、読まずに、読み込みます。本文読むのとか、時間の無駄。
で、どうするかというと、最初に、



段落の頭の一文だけ読んで話の粗筋を把握する



ということをやります。
これで案外どういうことを書いてあるか理解できます。新聞とかの記事って、それぞれの段落の最初の一文だけ読んでっても内容が分かるように書いてあります。何でかって、新聞はそもそも読者が書いてあることを全部読むなんて思っちゃいねーから。そこで流し読みをして興味を持てば詳しいことを読む訳です。
全部読めば分かるよってのは馬鹿な書き方で、そういうことを読み手に強要する場合は起承転結をつけなくても良いし、段落分けも要りません。でも、試験に出される問題というのは少なくとも一度どこかで活字として出されたものなので何らかの編集が加わって、読者が読みやすいものになってます(るはず)。ので、そういうときは上に書いたような粗筋の把握の仕方が可能になります。


その次に、



固有名詞と数字に印をつける



をやります。
大体の問題っていうのは誰がいつどこでどうしたかというのを把握した上で出題されます。なので、誰とか、いつとか、どこで、という情報を把握する必要があります。そのために固有名詞と数字に印を付けます。
大体数字に「いつ」、固有名詞に、「どこで」と「だれが」という情報が対応しています。これも簡単で、英文の中から、数字と、頭文字が大文字の単語を抜き出すだけです。


そして、



問題文を読む



をします。
これで自分が何を答えるべきかをつかみます。同時に、流し読みした本文についての追加の情報を手に入れることも出来ます。
因みにこの時点で選択肢を見るのは微妙。選択肢の中には、当然択一式の問題なので間違った本文について記述も含まれているからです。
そしてこの時点で時間に余裕があったら本文を読んでみたりします。別に読んでも読まなくても解けます。感動を引き起こすものだったり、自分の興味のある事柄が書いてあれば読んでやっても良いかもしれません。ただ、別に本文を読んでも点数が上がる訳ではありません。
その後、これらの作業をしてから選択肢を選ぶ作業に入ります。
因みにこの時点で、これらの作業には5分もかかりません。速ければ1、2分くらい。全部読んでたらやっぱ5分はかかるんだろうなあ。

選択肢の選びかた: 正解を選ぶ訳じゃない

で、センターの場合は自分で答えを書かなきゃいけない訳じゃないのですよ。バカらしいことに最初から問題用紙に答えが書いてあるのですよ。但し、1/4とか1/5の確率で
ただ逆にいうと、20%から25%の確率で正解を選ぶことが出来るのです。自分で考えなくても。
もうね、1)、自分で問題文を読んで、2)、本文を読み直して、3)、正解らしいものを類推して、4)、文章を書く、という4つの作業をしなくて済むのですよ。最高。やることは一つだけで、選ぶだけ。
でも選ぶっていってもランダムに選んだんじゃ期待値通りの結果しか帰ってこないので、なるべく正解に近いものを選びましょうということになります。
じゃあ、何が正解かというと、



間違ってないのが正解


になります。
そりゃ選択肢が沢山あるんで、それらしいことも書けます。でもそれらしいことも本文に書いてないことや、本文と一致しないことが書いてあったら間違いです。本文を踏まえてとか、そういうのを前提に問題が作られてるから。
ので、ここで何をするかというと、流し読みして掴んだ粗筋をもとに、「だれが」、「いつ」、「どこで」、「何を」、「何で」やったのかを把握して、選択肢のうちから本文に書いてないものを除外していきます。ここで、数字と固有名詞をマークしといたのが役に立つ訳です。あとは自分で読むべきなのは、「なにを」、「なんで」やったのかだけを調べればいいだけになります。
あとは、選択肢のうちで、間違いが書いてある箇所に下線を引いて×なりなんなりつけときます。
これを全ての選択市について行います。
そして全ての選択肢のうち×の数が0のものが正解になります。
で、×が0がない場合は自分が読み間違いをしてるということなので、もう一度本文の中で問題文が話題にしてる箇所を読み直してみます。まあでもこれで×が少ないものを選べば大概正解になってます。

それでも分からなかったら

でもそれでもどうしても無理なことがあります。
そういうときはいくつかオカルト的な方法で解きます。オカルト的というか、これまでの問題の出されかたからこういうのは間違いであることが多いらしいよと口伝で伝わってる方法です。
そういうことで幾つかの指針を示すと、

  1. 長いの/短いのは間違いであることが多い
  2. 非常識なものは間違いであることが多い
  3. 感動的なものは正解であることが多い

が代表的でしょうか。
そりゃね、出題者も大変なんですよ、間違った選択肢を作らないといけないので。ので、ダマを作ってて、2つめ位で心が折れてくる訳です。そんな3つも4つもそれらしい嘘をつけなんて無理。なので、苦し紛れに間違いを作るのです。
そうするとどうやって作るかって、

  1. 間違ったことを言い切る
  2. 長々と間違ったことを説明する
  3. 極論を吐く

くらいしかなくなる訳です。
そういうことで、間違ったことを言い切るというのと、長々と間違ったことを説明するというのは間違いである可能性が高い。
なので、これを使うとまず2つは候補から外れるかもしれないことになります。勿論これが使えないこともありますが、そういうときはこの原則を無視すれば良いだけのことなので、長短除外の法則を使って有利な立場に立ててたのが普通になるだけのことです。
あとはまあ極論を言って、一見正しそうに見えるけど実は間違いであるのを作るかってなります。
当然極論なので議論が十分に尽くされてないものもありますが、それでも一見もっともに見えることもあるのでうっかり選びそうになります。でもよく考えるとそもそもの前提が微妙だったりするものも多かったりします。ので、自分の常識から考えてそりゃねーだろ、でもあるかもっていうのは間違いであることが多いです。まあ自分の常識がずれてたらそもそも成り立たない話なんだけど。
あと、感動的な話とか冗長に訴えるのが正解というのは、全国の清らかな青少年の健やかな成長を促すべき文部科学省の指導と言うか、そういうものの号令のもとで作られる問題が変に捻くれてたりするのは好ましくないのでえげつない話は正解であることは少ないっていうことです。一応国が主導する訳だからモラルにもとることは正解には出来ないっつーことですかね。
この辺のことは清水義範の、「国語入試問題必勝法」という本に詳しく書いてあります。大学入試についてちゃかすようなネタが書いてあるけど、それなりに使えるのが楽しい。

まとめ

まあこれらのことは出来る人にとっては当たり前のことだし、大人になれば誰でも身につける技術なんでしょうが、大学入試で真ん中から抜け出すにはそれなりに有効かもしれないです。大体文章なんて真面目に頭から読む奴なんていねーっつーのな。よっぽど面白けりゃ別だけど。でも試験は読書の時間ではないので、真面目に読んでやるこたないのです。
そしてもともと出来る人でも、こういう風に楽して解くことで、長文をサクッと解けるようになって、他の問題を解く時間の余裕が出来たりするし。確か俺はこれで毎回センター型の試験は長文はノーミスだった。気がする。あんまし覚えてない。落としても1つ位だったかなあ。
まあこうやってまとめて方法論を確立しておけばいつでもコンスタントに高得点を取れますよね。大体センター試験の問題とか簡単だし。
ので、やることをまとめると、

  1. 本文のそれぞれの段落の第一文を読む
  2. 固有名詞と数字にマークをつける
  3. 問題文を読む
  4. 選択肢に突っ込みを入れる
  5. 突っ込みがないのが正解

という流れになります。
例外的に、それでも分かんないときは、

  1. 自分の常識ライブラリを参照する
  2. 長過ぎるのや短過ぎるのは間違い
  3. エグい話も大概間違い

であることが多いという指針を用います。それでもわかんねーときは自分の勘と心中する感じで。あとこういう解き方は長文型の問題には全部使えます。国語の場合も選択肢の選び方は同じ方法を使えます。現代文だろうが、古文だろうが、漢文だろうが、英語だろうが、そこに本文と選択肢がある限り、使えます。
基本は、間違ったことが書いてないのが正解なのです。優れた洞察とか、卓越した論なんて要求されてなくて、問題文に対してより的確な解答を求められてるので、その通りに行動すれば良いだけのことです。別にエレガントさなんて要らねー。ので、そんなもんまともに相手にするのは馬鹿げてるので、適当にやってやればおk。とか、早くも世間を舐めながら問題を解いてた19歳の冬。懐かしい。
あとは英語っつーと、グラフを読む問題とか、文法とかアクセントとかあったなあ。グラフの問題は上と同じ方法で解けますよね。文法とか、語法とかは覚えてないと話にならないけど。あとアクセントの規則とかもあったなあ。懐かしい。