読書感想文が苦手でした

国語の授業を面白いと思ったことは一度たりともないけど、本を読むのはそれ程嫌いではなかったです。
でもって何が苦手だったかって、「主人公の思ったことを書け」みたいな問題があって、っつーかそんなのばっかだったから好きじゃなかったのですね。そんなもん誰が何をどう思おうが俺の知ったこっちゃねーよって感じで。それに比べて漢字とか尊敬語と謙譲語とかは嫌いじゃなかったです。
古文は最悪でした。あれは最早日本語に見えなかったです。英語の方がよほどマシだった。何か漢字と平仮名使った外国語みたいな感じです。色々と暗黙の掟があり過ぎて無理だった。でも漢文は得意だったなあ。何でだろう。
で、まあそんなのはまだ良くて、最悪だったのが読書感想文ですね。
もうね、感想なんて、「面白い」と「面白くない」の二つ、若しくは面白さ5段階評価の1から5くらいしかないのですよ。そんなの文章にするまでもないじゃんと。「面白かった」、「どちらかというと面白かった」、「普通」、「どちらかというと詰まらなかった」、「詰まらなかった」しかない訳です。他の人はどうか知らないけど僕の中では。まあ他には、感動したとかですかね?
でも、「面白い」、「感動した」、とか他に二つ三つのパラメータがあって、それぞれ5段階評価だとしてそれの組み合わせで感想というのは決まる訳で、そんなもんで原稿用紙4枚も埋めろとかマジで考えられない暴論だと思うのですよ。それとも、hogehogeだから面白くて、hogahogaだから感動したっていうののhogehogeとhogahogaを沢山書けとでもいうのですかね?しかも直接的に面白いとか感動したとか書くと表現力がねーとか言われんのマジ最悪。もうね、阿呆かと、馬鹿かと、豆腐の角に頭ぶつけて死んでこいと。そんなので原稿用紙3枚だとか4枚だとかなんて埋まる訳ねーじゃんと。まあ特殊な才能を持った人は埋められるんでしょうがね。っつーかさ、原稿用紙3枚とか4枚とかって分量はサマリーを書く程度の分量だと思うのですよ。
だから、この手の夏休みの宿題は、「選んだ本について原稿用紙4枚程度についてまとめ、ついでに感想についても述べろ」位が丁度いいと思うのです。そんなね、感想だけで沢山文章書ける奴なんて嘘つきですよ。嘘つき、若しくは持って回った言い方をするくらいしか能がない、組織全体の作業効率を大幅に低下させるだけの阻害要因ですよ。
だと、人にあんまし興味が無くて、思うこともあんましない僕としては思うのです。
そんなのより本の中に書かれてる客観的事実の方が僕にとっては全然興味深くて、ほんの中の誰がどう思うとかは重要じゃないのです。例えば歴史小説を読むとして、腰越状源頼朝義経を鎌倉に入れなかったということについて、そこから鎌倉幕府を起こして、そこから組織を安定させる所で義経みたいな喧嘩が強い奴が頼朝のすぐ隣に居たら頼朝としてはとっても困る、ので追っ払おうということから何かを学び取ることが可能な訳です。そこで頼朝は意地悪なおにーちゃんだと思いますとか、義経は可愛そうだと思いますとか言ってるのははっきり言って馬鹿です。まあ例え話なのであれですが。
そして僕としては、義経は確かに可愛そうだし、頼朝は確かに意地悪だと思うけど、頼朝は何でそういう意地悪をしたのかを考える方が楽しいのです。でもまあそんなの感想文に書いても全然文学的ではなく、何となく、暗に文学的な感想文を書くことを強要される小学校から高校までの国語の時間は僕にとっては果てしなく詰まらなくてしょうがないもんでした。
あと、「どう思った」とかも最悪ですね。
先ずね、対象が何なのか良く分からない。何についてどう思ったか。でね、僕は相変わらず情緒に乏しい人間なので、面白かった/退屈だった/うんこしてー位しか思わない訳です。でもそんなので答える訳にもいかず、まあ自棄っパチになって、面白かったですとか、詰まんなかったですとか答える訳ですが、そういうときの国語の先生の表情が、「マジこいつ終わってる」とか、「こいつに聞いたのが間違いだった」みたいのでね、もうねお互い一生理解しあえることもないだろうから俺に振るなよって感じなのです。
こういうのについて一番マシな対応がどういうものなのか未だに分からず過ごしてる訳なのですが、果たして、「どう思った」と聞く人はどういう答えを僕に期待してたのでしょうかね?まあ最近でもどう思うって聞かれても、「馬鹿だと思う/おもしれー/つまんねー/くだらねー」位しかオプションがない訳ですが。つーかこれも、「お前ならどうする」とか質問の仕方を代えれば良いと思うんですがね。まあ如何せん僕は人に興味が無くて、他人がどう思うとか、自分がどう思うとかもそれ程興味もない人ですから、そういうのに向いてないのかもしれないです。

http://www.kosa-ca.com/cgi-bin/mt/archives/2006/06/post_452.html

そして読書感想文の書き方とかいうサイトがあって、そこで何を感想文に書けば良いのかというのが書いてあるのですが、それが、

  • 自分の体験を作文的に書く
    • 感想文のコンクールの優秀作品は大抵本のことではなく自分の事を書いています。 感想文とは、面白かった、感動した、悲しかった、印象に残った、などを書く場ではないということです。
  • 自分の意見を小論文的に書く
    • 問題に主題を移して自分の意見を書いてしまえば簡単に字数が埋まります。

だそうです。
どうやら世間の読書感想文では自分の感想に上のようなことを書くことが暗黙のうちに要求されているようです。っつーかそれって感想じゃねーじゃん。感想じゃねーんだったら感想を書けとか書くんじゃねーよと。出題と回答が一対一に対応しねーじゃねーかと。
つーかこういうことがまかり通るから何でも良いから書いちまえみたいな馬鹿が跋扈するのですよ。何か書けば点貰えるだろみたいな馬鹿が。