倫理的な食い物

例えば有機栽培の野菜は確かに健康にはちょっとは良いかもしれないけど、単位耕地面積あたりの収量が小さくて、手間ひまも掛かるので、皆がみんなそんなもんを食い始めたら野菜の価格が高くなったり、耕地面積を増やすために森林が減少するかもしれないとかそういうの。その他にもまあ色々とあるけど、人間は自然を破壊しながら食い物を生産しないと生きてけ無い訳で、その業の深さはそれなりに噛み締めて生きてくべきだと個人的には思うのです。
そういうのから自由になりたいと思う人や、そういうのの業を償おうと色々と考えて取り組む人が居る訳だが、そういうのは往々にして碌なもんじゃなかったりする。大体倫理観だとか正義感から行動を起こすんだろうが、そこから色々と考えてやらないことには上手くいかないことが多い。と、昔そういうのが好きな人たちを見て思った。
まあ俺みたいのは環境が破壊されようがなんだろうが知ったこっちゃねーとかいう人なので、そういうのに比べれば問題意識を持ってる人の方が倫理的には高く評価されるんだろうが、そこから出てくる食い物とか農業とかエネルギーとかについての意見は大概碌なもんじゃなかったりする。というか、余計な正義感が合理的な思考を排除してるのだろうかと個人的に感じる。まあ好き好きなんで何とも言い難いですが。
そして環境問題とか食料問題に対して倫理的な視線を向けつつも、問題意識が合理的であると思われるのは工学部の先生の方が多い気がする。なんつーか理念が先行してポエムな何かを唱えてても残念ながらそういう問題が解決する訳じゃないんですよね。っつーことで、喋る前に勉強しろということに俺の中ではなるんですが、まあ好き好きだし、そもそもそんなもんにゃ興味はないんでどーでもいー。

http://cruel.org/economist/economistgoodfood.html