高尾山に散歩に行った

日頃の運動不足を解消しようと高尾山行きました。高尾山は思えば俺が生まれて初めて登った山だった。小学校1年生くらいのとき。600mくらいしかなくて、登山口が200mくらいの所にあるんで、あんまし登山っていう感じじゃないけど。
高尾山には、京王線の終点の高尾山口が便利です。そこからいきなり登山口。
昨日は丁度節分だったので、その行事をやってた。北島三郎先生が御出でになったらしい。そして登山口からロープウェーに乗ってくと、高尾山の神社の薬王院のそばについて、そっからすぐに山頂。山頂には高尾山名物のとろろそばのお店が軒を連ねてます。軽い散歩気分で登れますね。
それでロープウェーじゃ余りに余りなんで徒歩で登りました。薬王院ついて、お参りするぜって思ってたら、丁度節分会(せつぶんえ)が始まる5分前で、境内は黒山の人だかりで、お参りしてからちょっと待ってたら豆まきが始まりました。豆ぶつかったんだけど、痛かった。ありゃ鬼でも逃げてきますね。戦闘用の大豆は堅いです。福豆ともいうけど。

京王線が最強な件について

そして京王線で行く訳ですが、これがもう最強な訳ですよ。俺の中で。
まずね、車両のデザインがいい。
今のもいいけど、一つ前のが一番いい。格好いいと思うし、椅子も昔の高さのままでうたた寝に最適です。座るとけつのあたりが暖かくて冬は嬉しい気分になれるし。もうね、この車両最強です。最近は橋本行きと、多摩動物園行きと府中競馬場行きでしかなくて、本線の方ではないっぽい。

http://www.keio.co.jp/joy/museum/train/6000.html

このページから引っ張って来たんですが、これだけで俺はかなり萌えられそうです。京王線最高。

http://www.keio.co.jp/joy/museum/train/prg01.html

あと京王線グッズがあるらしい。

http://www.keio.co.jp/traffic/train/goods/index.html

しかも京王線の駅舎には待合室があるのですよ。もうね、冬とか寒くて氏にそうな俺にとってはマジであり難いです。
で、そういうのもあるし、新宿駅でのJRからの乗り換えが結構短い距離で出来て良い。小田急とか新宿で乗り換えるのはちょっと不便だし、西武新宿駅新宿駅からでないといけないし、西武池袋線も池袋の駅の構内を結構歩かないと乗り換えられない。横須賀線京葉線の東京駅とか最早東京というには相応しくなく、京橋か日本橋という別の駅名にした方が良いんじゃないか位です。乗り換えに夜時間の損失っていうのも結構バカにならないのです。その点京王線は私鉄で、乗り入れてないのに比較的乗り換えが便利でいいです。他に乗り換えがスムーズに行える私鉄といえば日暮里駅の京成と、品川駅の京急ですかね。東急はよく知らん。
まあ小田急は千代田線から乗り入れてるし、京王線は都営新宿線から乗り入れてるんだけど、都営新宿線が今一つ俺の実家からいくには不便なのが難点です。秋葉原日比谷線から都営新宿線の岩本町で乗り換えるか、新御茶ノ水で千代田線から都営新宿線淡路町で乗り換えるかどっちかですかね。都営新宿線からは橋本行きの特急が運行されてますね。因みに都営新宿線の車両も好きです。他にも東西線の箱っぽいのとか、千代田線の社内がぶち抜きになってる車両もセンスがあっていいと思います。JRは個人的に湘南電車が最強の車両だと思います。乗り心地はあんまし良くないけど。
そして更に京王線を最強たらしめてるのが特急の割り切りのいいすっ飛ばし具合です。
特急で新宿から出た場合、府中まで、新宿、明大前、調布、府中の4駅でつくのですよ。特に明大前から調布までのカッ飛ばしっぷりが圧巻です。全部で駅が20くらいあるのですが、そのうち4つしか停車しない潔さが素敵です。
東京の住宅街の中を一直線に府中方面まで鉄砲玉の様にすっ飛んでく様はさながら甲州街道の新幹線です。終点の高尾山口まで甲州街道沿いを運行してます。Wikipediaによれば、

多様な列車種別と緩急結合に配慮したダイヤによって各駅の利便性の確保に努めるとともに、最高速度110km/hという関東の民鉄では首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、京浜急行電鉄などに次ぐ首都圏内における高速運転の実施によって都市間輸送にも対応している。準特急を設定したことで利用者からは好評を得ているが、停車駅の増加した快速は遅すぎると不評である。

だそうです。110(km/h)というと往事のL特急並みの早さですね。色んな意味で凄いです。高速運転ということでは、京急平和島の駅とかカーブになってるんだけど、バンクが作ってあって、すげーなーと思ったことがあります。つくばエクスプレスは北千住からつくばまで快速で30分っていうのはかなりビビります。
ということで、都内に住む場合は、京王線を毎朝見てハァハァするために京王線沿線か、足立区に住みたいです。多少不便でも気にしない。国内では東京と福岡が俺の中で最強な都市なんですけどね。そして俺見たいのを小鉄っちゃんというらしい。鉄っちゃん程じゃないけど、みたいな感じらしいです。

節分会

そして高尾山の薬王院いったんですよ。そしたら権現力ソフトとかいうのが売ってた。やっぱネーミングのインパクトは重要です。名前に釣られて買っちゃいましたよ。ぶどう酢を使ってるらしい。ちょっと酸い感じがした。




権現力ソフトクリーム



その後、その神社にお参りに行きました。
高尾山は天狗様が祀られてるようで、手水を頂く所に天狗様の像がありました。何かこういうポージングはジョジョ絵に通じるものがあるなあ。仁王様とか、ああいう躍動感があるのって日本独特のものが多い気がする。同じアジアでも中国の関帝廟とか、小乗仏教の仏像とか、ああいうのも動きがあるけど、どちらかというと形式化されてるものがある気がしたりする。ギリシャ彫刻の影響を受けて仏教圏にもああいう像を造るような感じになった訳ですが、初期の物はやっぱり動きが少ない希ガス。ヨーロッパの方もルネッサンス期には人間が動作を行ってる状態の像を多数造ったけど、仁王像の様に今にも動き出そうな感じがするのは珍しい気がする。とか言った所で文化史の知識が貧弱なのが露呈するだけなので突っ込んだ話はスルー。



烏天狗

右に普通の天狗様(大天狗)もおはしまします



それで、本殿にお参りに行きましたらお宮の中に人がワラワラ居て、もしかして今日は2月3日じゃねーかっつことで、節分会があることに気がつきました。っつーかそのときまで節分だっつーことを忘れてたw
そして境内は人がすんげーいて、警察官が警備とかしてて、こりゃ何か始まるぜっていう雰囲気がしたんで、ちょっと待ってたら、お宮の中で法螺貝吹き始めまして、お参りして5分くらいしたら年男と年女と思しき人達が出てきて豆まきを始めました。
なんつーかね、多分ね、そこにいた人達の9割くらいはその日の節分会を狙って高尾山に来てると思うのです。なんだけど、俺らたまたま高尾山にちょっと早めに集合して、gdgd登ってたら丁度節分会が始まった訳で、なんつーか引きが強いっつーか、運が良いっつーか、すげーと思いました。多分ちょっとでも時間がズレてて、イベントが始まる気配が見られなかったら節分だってそもそも気がついてないし、華麗にスルーしてたと思うのです。そう考えると、自分の配牌の良さっつーか、引きの強さにビビります。こういうときや天気についてはすげーついてるんだよな俺。因みに下の写真は上の天狗の写真を撮った10分後のものです。天狗の写真取ったときは節分なんて気がついてなかった。更に、豆撒き始まったら危ないからって境内に至る階段が閉鎖されて、入場が制限されてて、すげー最高のタイミングで俺たちはそこに付いたらしい。




豆撒く人達

成田山新勝寺で行われるのはよくテレビに出ますね



それで豆をまかれた訳ですが、これがいてーの。マジでいてー。
あのね、それまで俺豆まきってバカにしてたんですよ。大豆煎ったのブチあてただけで鬼が逃げてきゃ世話ねーやとか思ってたんですが、ぶつけられて初めて気がついた。節分の福豆は痛い。本気で痛い。
勿論遠目から投げてるんで、減速してるんだけど、それでも十分痛い。
節分会の人いきれの中でのハイテンションがなかったら間違いなくやる気なくしてるよ。豆をキャッチして食うと良いことあるよとかいう縁起が知らされてなかったら、いてーじゃねーか馬鹿野郎と思うか、こういうイベントに出られてラッキーくらいにしか思わねーよ。
ということで、鬼との戦闘用に開発された豆はかなり痛いらしいことが分かりました。とてもよく納得した。
で、そこで豆まきは終わって、お坊さん達が列をなして別のお宮にいったみたいでした。っていうかこの辺手水があったり、坊主が居たりで神道のものなのか仏教のものなのか良く分からないけど、神仏習合の習いがまだ残ってるんですかね。田舎だし、マイナーだからなんだろうか。
それで頂上に向かってあるってたら、天狗様を祀った祠があって、そこには色んな所から下駄を模した絵馬が奉納されてました。一番面白かったのは、「日産自動車荻窪第二試作部」ですね。
やっぱ天狗は足が速いから自動車屋さんはこういう縁起を担いだりするんだと思いました。



日産自動車荻窪第二試作部」っていうのがほんのり見える

逆光だた



で、それから頂上まではgdgdと結構平らな所を歩いてたら付きました。ロープウェーの終点までが結構な登りで、そこから先は楽チンでした。やっぱお参りに来るのがメインだったりするのとか関係あるんだろうか。
そして頂上からは富士山がとても奇麗に見えました。



高尾山から望む富士山

白く雪化粧してた

本物はすげー奇麗だけどあんましよく撮れなかった



それで頂上でビール飲んだり、下で売ってた日本酒飲んだりしてgdgdしました。それでね、下の方で売ってた日本酒が超美味かった。桑のなんとかっていうのだった。多摩の方だと澤の井が有名だけど、それもかなり美味かった。別に俺アル中っていう程の無人じゃないし、日本酒はあんまし好きじゃないんだけど、幾らでも飲める気がした。
そしてそばとか食った。久しぶりに香りの香ばしいそばを食って良い感じでした。



ゆで卵

きっと縁起物



その後ずーっと頂上でgdgdしました。やっぱね、本気の登山も面白いけどね、生命が保証されてて、食い物も十分にあって、エスケープルートも確保されてるゆるーい山でグダッとするのも良いもんだと思った。
ここなら俺幾らでももの担いで登れるぜ。っつーことで、ここなら宴会出来ると思った。屋外でgdgdするのは大好きで、色々とバーベキューとかするんだけど、最近はレベルが上がりすぎて普通のキャンプ場でやるのも面白くなくなってきたので、こういう趣向を凝らしたものも面白いかもしれない。
そいで、帰りは下るのダルいんで、ロープウェーを使いました。
途中節分会のときに高尾山の杉の苗代としてお金を納めた人達がリストアップされてて、そこに北島三郎先生と玉春日が載ってました。



北島三郎先生来たる



そして、行きは人が多くて見られなかった小さいお社を見たら、そこには烏天狗と犬の像が祀られてた。
わんこの像が余りにもカワユスだったので激写しました。日本の神様は物凄い勢いで寛容でして、困ったときだけ拝めば良いという有り難い性質を持ってるんで、このくらいやっても罰は当たるまいと。



烏天狗とお犬様

こういう異形のものを像にする所も日本がエキゾチックだと思われる所以かと



それで高尾山口の駅に着いて、高幡不動行くぜとなったときにふと商店街を見たらお汁粉屋さんがありまして、その重力が物凄くでかかったので思わず入っちゃいました。
でもね、そのお汁粉が超ーー美味かった。
小豆を砂糖で煮込むだけなのに斯くも美味いものが作れるのかと思った。やっぱ料理がうまい人は本当にうまいんだなあと思った。本当にここのお汁粉は美味かったです。