高学歴ワーキングプアを救済するよ(ただしポスドクは60人だけ)

経産省が理工系の高学歴ワーキングプアの方々を民間企業の研究所に1年の期間を切って派遣してみるとかするらしいです。要するに試用期間ってことですかね。実績が認められれば正社員になれるんだって。
そもそもこの問題については文科省のあれなんじゃねーかと思うんだけど、まあ彼らは役に立たないってことなんですかね。そもそも誰も期待なんてしちゃいないと思いますが。
あとここに応募して採用されるポスドクは60人らしいです。
全体の枠が200人で、学卒と修士卒で130人で、ポスドクと合わせて200人らしいです。ってこれはポスドク救済といえるんだろうか。そもそも学卒とか修士卒は普通に就職するチャンスがあるでしょうよ。
でもって支給される金が研究職で年間450万で、研究支援職で400万で、研究事務職で380万らしいです。まあポスドクが研究職で、修士卒が研究支援職で、学卒が研究事務職とかそういうあれになるんでしょう。いいなあこんな貰えて。と思うものの、パーマネントじゃねーから保険料も入ってるってことなんだろうなあ。俺がこれ貰ったら速攻でこれまで滞納してた年金と、奨学金という名の借金の返済に充てるけどな。
まあ色々と問題はあるんだろうけど、こういうのも出てきてちょっとは世間で耳目を集めたりするんですかね。しかし記事のタイトルはポスドクの就業支援とかいいつつ、日本に1万からいる高学歴ワーキングプアのうちの60人だけ、非正規雇用で使いますって、これやっぱポスドクと同じじゃね?その後にパーマネントで雇ってもらえる確率がちょっと上がりますってだけで。
しかも倍率ってばやっぱ100倍くらいなんじゃないの?これは本当に支援になるんだろうか。謎。まあ別に経産省だからやるだけマシってことなんだろうけど。
企業の方としては、お金は役所が出してくれるんなら適当に誘き寄せといて雑用させて1年過ぎたらさよならとか、そういう使い方もできる訳で、結局ポスドクのなり先が民間企業へ広がって、依然としてそのコストは国が出してるとかいう状況な訳で焼け石に水のように見えるし、より深刻であると思われるポスドクさんの枠が全体の1/3で、残りは修士卒とか学卒とかに振られてるとか一体何を意図してるのか良く分からないです。謎。やっぱこれはポスドクの就業支援とかじゃねーんじゃねーの?1年限定のグラントが増えたってだけだろ。
と思うんだけど、ないよりマシだともうので、生暖かくヲチしたいと思います。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090118-OYT1T00111.htm
http://d.hatena.ne.jp/Britty/20090118/p1