学生バイトの登山ガイド

百名山南アルプスの思い出

いつだか赤石に行ったときに爺さん婆さんが山岳ガイドに連れられて山歩きしてて、俺が山のてっぺんで重靴はいてるのが重くてダルいので、ザックに便所サンダル括り付けて歩いてたら、あいつサンダル背負ってるぞ下品な奴だみたいなことを後ろから言われて、はぁ?意味わかんねー氏ねよ糞ジジーとか思ってたのが中高年の登山者というのと出会った最初だったのかも。
それ以前は雲取とか、丹沢とか、大菩薩とか人が余り行かない所をちんたら歩いてたり、北の表銀座ばっかだったかも。
それから数年経って、百名山NHKで放映されて、山に登る中高年の方々が出てきたのの後に山に登ったのが最初の南アルプスの話。その山行では日帰りか、小屋どまりと思われるおじちゃんとか、オバちゃんとかと沢山あって、桃の缶詰貰ったり、地図にお花畑と書いてある場所の付近で、オバちゃんが、この辺にお花畑があるって書いてあるんだけど、ないじゃないとか言ってるのを見て、こいつらバカかとか、げんなりした記憶がある*1
そしてそのときにそういえば最近の中高年の登山というのは登山ガイドというのを使うものなのだなあと思った。勿論本音はそこにはないのだけど、取り敢えずは、それまで山行くと言ったら、山登りに詳しい友達に連れてってもらうとか、学校の登山部なり、ワンゲルなりに入るか、最寄りの山岳会に入るとかで、何らかの「ギルド」に属さないとノウハウとかその手のものの点で難しかったのが、ある種の契約関係をガイドと結ぶことで補えるのだなあと妙に感心した。
勿論こちらとしては毎回毎回、万全の体勢で望んでも、生きて帰って来れたら良いなと思ってる横で、物見遊山のノリで山に来る方々を見て違和感感じたと言うか、鬱陶しいと思ったというか、そんな感じで猛烈に微妙な気分になった。
俺の方が先に山に登ってたとかいう理由で中高年の登山は怪しからんというつもりは勿論ないのだけれど、それでもやっぱ鬱陶しいんだよなあ。なんでかって、百名山に名が連なってる所に行くと、じいさんとばあさんが沢山いて、そこから尾根をちんたら歩いて、百名山から外れた所に行くとぴたりとその手の軽装の高齢者に会わなくなり、なんか浅ましい奴らだなあという印象しか持てないのですよ。
まあ好きではないけど、だからといって好きじゃないから排除するというのもなんともあれだし、どうしたもんなんですかね。俺は今の所実害らしきものは被ってないんだけど、客商売の人は大変だよな。
まあそのような理由で、最近は百名山とか避けて登るように心がけてるんですがね、質が悪いことに百名山って良いと思う山殆どが網羅されてしまっているんですよね。本当にNHKは余計なことするよな。一体どっから金貰ってあのプロジェクト組んだんだろう。

http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/07/103nhk-7c9f.html
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/07/post-9863.html

そしてガイドという名の学生バイト

なんつーか、市場がでかくなれば過渡期に玉石混淆みたいなことがおこったりする訳ですよね。ので、ガイドがつくと言ったって、そんなもんピンキリだったりしまして、それが学生のバイトとかいったら、どんなのが来るのかとか、そういう話な訳で、

アルバイト募集 アミューズトラベル 【2007/05/24 17:42:05】[返信][削除]
はじめまして。
当社は「アミューズトラベル株式会社」という山歩き専門のツアー会社でございます。
突然のメールにて失礼致します。
我社では現在一緒に山歩きをして頂くアルバイトのスタッフを募集しております。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2009/07/102bbs-79b9.html

とかなんとかな訳で、もうそんなおめー家庭教師とか塾の講師とかのバイトじゃねーんだからもっとまじめに考えろよとか思うんだけど、こんなもんなのな。山なんて、直ちに死ぬ恐れがあるのになあと。
勿論学生バイトでもしっかりしてるのもいるだろうけど、質が保証されているとは考えにくいし、そもそも資格とかあんのかよって感じであるなあ。
もともと山登りが今日のように商業ベースに乗るようなもんじゃなかった時代の牧歌的なふいんきではもうこの手の事故ってのは防げないんじゃないですかね。もうさ、年齢制限とか、体力制限とか必要だぜ、厳しいコースは。若しくはこの手の業務を請け負う業者の審査とか、ガイドの資格とか、そういうの。でないとまた無駄な救助費用がかかるだけなんじゃないかな。またはじじいとババアに山登りを進めるようなコンテンツを自粛してもらうとか、中高年の登山による事故の特集を開くとか、そういうの。

*1:余談だけど、高山植物の名前なんていうのは、高山植物だけに限らないけど、たかが人間が物を識別するために与えたラベルに過ぎないのに、高山植物を見て、それの存在を確認するために、この植物の名前はなんとかと言うらしいとかいって、高山植物図鑑を見て、事前に勉強して覚えて来ること程愚かしいこともない。その植物の性質について興味があってどうのとかいうのなら別だけど、ただ単に図鑑とか、ガイドに載っている植物を現地で見たとか、バカも程々にして頂きたいものである。